酵素の血流改善効果

酵素には血液の流れを良くする血流の改善効果があります。

 

なぜなら酵素には血液をサラサラにし、「微小循環」が良くする働きがあるからです。

 

微小循環」とは、毛細血管の血流のことを指します。

 

体全体の細胞に酸素を送り届ける血液の存在は、生命の維持のためにきわめて重要です。

 

なぜなら、血液は体中の細胞に酸素を供給するほかにも、アミノ酸やブドウ糖、ビタミンやミネラル、酵素など栄養素を送り込んでいますし、また、pH、ホルモン、体温などを一定にしたり、病原体や異物から体を守ったりする役割もあるからです。

 

心臓から送り出された血液は、体中の各細胞に酸素や栄養素を運搬しますが、戻る際には、二酸化炭素や体内の老廃物を持ち帰ります。このような細胞の代謝のための大事な役割を果たしている血管の93%が、実は毛細血管なのだと言われています。

 

しかし、毛細血管の血流である微小循環が悪くなってしまうと、目、腎臓、脳などの様々な病気を引き起こす原因になってしまいます。

 

では、微小循環はどのような時に悪くなってしまうのでしょうか?

 

それは血漿内が高たんぱく状態になったり、酸化油脂などの悪い油や、ショ糖とたんぱく質がくっついた糖化タンパクが増えたりして血液がドロドロの状態になった時です。

 

それらは元々ばらばらでなくてはいけない赤血球の間に入り込んで、糊の役目をし、赤血球同士をくっつけてしまうのです。

 

酵素は「ルロー」をほどいて血液の流れを良くする

 

これは「ルロー」と呼ばれていますが、赤血球は2個つながっただけでも極細血管に入れなくなると言います。また赤血球に腐敗菌が付着し、球状になった状態(アキャンソサイト)も、血液がドロドロになり、微小循環が悪化するそうです。

 

そうなってしまうと、全身に酸素も栄養素も回らなくなり、組織は飢餓状態になってしまうと言います。このような状態になることで発生してしまうのが「活性酸素」です。

 

活性酸素は細胞核のなかのDNAを傷つけたり、破壊したりすることで、突然変異を起こすようになります。それにより、細胞のがん化へと発展していく可能性が生じてくるのです。

 

そして、この赤血球に生じた「ルロー」をほどくことは、酵素にしか出来ないとされています。

 

その役割を果たすのは主に代謝酵素だとされていますが、食べ物に含まれる食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどいてくれるのだといわれています。

 

そのため、酵素が増えることによって血液がサラサラになればなるほど、免疫細胞である白血球やリンパ球が活性化していきます。

 

つまり、生の野菜や果物、発酵物など、食物酵素が入った食材をたくさん取れば、酵素の力によって微小循環が良くなり、免疫力も向上するのです。

 

したがって、血液の流れを良くして血流を改善する酵素は、免疫細胞を働きやすくすることで免疫力も高めてくれる働きもしてくれるのです。

 

ちなみにドロドロになった血液をサラサラにする働きをもつ酵素は、主に、タンパク質分解酵素の「プロテアーゼ」だといわれています。

 

このプロテアーゼはパイナップルや納豆(ナットウキナーゼ)などに多く含まれているとされています。また『病気にならない生き方 』の著者が開発した新谷酵素酵素黒酢革命といった酵素サプリメントもプロテアーゼの補充に役立ちます。

参考文献

鶴見隆史 『「酵素」が免疫力を上げる! 病気にならない体を作る、酵素の力』 永岡書店
鶴見隆史 『酵素の謎――なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』 祥伝社新書

新谷弘実 『病気にならない生き方 ミラクルエンザイムが寿命を決める』 サンマーク出版

ディッキー・フュラー 竹内進一郎訳 『病気を癒し、老化を防ぐ酵素の治癒力』 現代書林

内藤眞禮生 『水素の力 酵素の力 人類を助ける究極の栄養素』 アスペクト

酵素の血流改善効果