ここでは酵素ドリンクの栄養効果について述べています。
酵素ドリンクはダイエットに効果的なうえ、からだに良いとされていますが、栄養素という点ではどのようなものが含まれているのでしょうか?
まず、酵素ドリンクは数十種類~数百種類の野菜や果物、きのこや海藻類、豆類などを発酵・熟成させた「植物発酵エキス」であるため、それぞれの食材に含まれる栄養素に加え、「発酵食品」としての栄養効果が期待できます。
では、その発酵食品にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
そのことを知るためには、最初に「発酵」とは何かを知らなければなりませんが、例えば小泉武夫氏は、『発酵』のなかで、広義の発酵の定義として、「細菌類、酵母類、糸状菌類(カビ類)、藻菌類そのものか、あるいはその酵素類が、有機物または無機物に作用してメタンやアルコール、有機酸のような有機化合物が生じたり、炭酸ガスや水素、アンモニア、硫化水素のような無機化合物を生じ、なおかつその現象が人類にとって有益となること」としています。
その発酵を行う乳酸菌などの細菌類には、ビタミン類やアミノ酸を合成する働きがありますし、酵母にもビタミン類やアミノ酸が豊富に含まれています。
そのため、発酵を行うと、ビタミン類やアミノ酸が非常に豊富になるのです。
また発酵食は発酵によって乳酸菌などの細菌類や酵母類が酵素を分泌するため、消化しやすく、栄養素が吸収されやすいという特徴もあります。
たとえば乳酸菌と酵母、そして大豆が発酵熟成して生成される「乳酸菌生産物質」には、以下のような栄養素が含まれているとされています。
このように、乳酸菌と酵母、大豆によって発酵が行なわれている酵素ドリンクであれば、ビタミン類やアミノ酸だけではなく、ミネラルや脂肪酸、ペプチドなどの栄養効果も期待できるようになります。
また発酵によって作られた酵素ドリンクには腸内環境を改善する効果も期待できます。
つまり、酵素ドリンクは、原材料として使われる野菜や果物、野草や海藻などに含まれるビタミンやミネラル、ポリフェノール・ファイトケミカルといった栄養素に発酵の栄養効果が加わるのです。
そのため、酵素ドリンクの栄養効果はからだに良い働きをすると言えるのです。
しかし、市販の酵素ドリンクに関しては、使用されている原材料や、発酵・熟成を行う期間、加熱の温度などが影響するため、その栄養価は商品ごとに違ってきます。