酵素は新陳代謝をよくする

酵素新陳代謝をよくするために働いてくれます。なぜなら、酵素の働きには代謝・消化・解毒があるからです。

 

新陳代謝とは古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることです。普段、私たちのからだを構成している60兆個の細胞は、次々と入れ替わっています。そして、私たちの体内の臓器や器官も、細胞によって構成されているため、細胞が新しく生まれ変わることは、生命や健康の維持に大きく関わってきます。

 

もし、細胞がスムーズに入れ替わらないと、エネルギーの流れが滞り、体に不調を感じるようになります。また、いつまでも古い細胞が残ってしまうことは様々な病気の原因になってしまいますし、風邪を引いた際に、新陳代謝が悪ければ、その分、治りも悪くなります。

 

新陳代謝が良いとは細胞と血液がきれいな状態のこと

 

一般的に「新陳代謝が良い」という場合は、細胞に余計な老廃物や有害物質が溜まっておらず、スムーズな細胞新生がなされることを意味しています。

 

また余分な脂質や糖質が血液に入り込まず、血液がきれいで血流が良い状態であれば、その分、栄養素や酸素、ホルモンなどが体じゅうの細胞に送り込まれやすくなるので、細胞が元気になり、新生されやすくなります。

 

さらに血液は体内の不要な老廃物を体外に排出するという大切な解毒の働きもあります。

 

そのため、「新陳代謝が良い」状態というのは、細胞や血液に余分なものが溜まっていないことを指すのです。

 

もともと人間のからだは細胞も血液も汚れていないきれいな状態で生まれてくるため、本来は新陳代謝を良くする必要はないのかもしれません。

 

しかし文明社会が発展し、生活の利便性が高まるにつれて、日頃の食事や生活環境が体の細胞や血液を汚してしまう要因になってしまっているのです。そしてそのことが新陳代謝の能力を低下させています。また、人間の体に備わっている優れた免疫力を低下させる原因にもなっています。

 

例えば加工食品やファーストフードなどに含まれる質の悪い油や砂糖、食品添加物は、消化がしにくいため体内に溜まりやすく、結果的に血液を汚すことになります。また、工業化と共に進行する環境汚染は、知らず知らずのうちに私たちのからだを化学物質や重金属などで蝕んでいます。

 

にもかかわらず、私たちがすぐに病気にならず、ある程度環境に適応して健康を維持していられるのは、常に体内で酵素が働いてくれているからなのです。

 

酵素は新陳代謝をよくするために働いている

 

酵素には消化代謝・解毒の働きがありますが、「消化」とは消化酵素によってきちんとからだの組織や器官を組み立てられるようにするために、食べ物を分子レベルにまで分解することです。

 

もし酵素の働きによって消化が十全になされなければ、せっかく食べ物から栄養素を摂ったとしても、十分に栄養素が吸収されることはありません。また、消化不良を起こすくらい食べ過ぎてしまうと、分子レベルにまで分解されないまま、小腸から体内に入り込み、血液を汚す原因にもなります。

 

また酵素の「代謝」の働きとは、道具を使って大工さんが実際に家を組み立てるように、からだの組織や器官を「触媒」の役割を果たしながら組み立て直すことです。

 

そのため、酵素が「代謝」の働きをきちんと行えるよう、食べ物に含まれる食物酵素を体外から摂ったり、消化酵素を浪費しないよう少食を心がけたりして体内の酵素を増やしていくことは、「新陳代謝」をよくすることに直結していきます。

 

さらに酵素は細胞内の「解毒」のためにも働いてくれています。細胞内に老廃物や有害物質が溜まると、スムーズな細胞新生も、細胞内のミトコンドリアによるエネルギー変換も上手に行われなくなってしまいます。

 

しかし「酵素」は細胞のミトコンドリアが「ATP(アデノシン三リン酸)」と呼ばれるエネルギー通貨を作り出せるよう、「解毒」の働き、つまり細胞内のお掃除をしてくれているのです。

 

またきちんと働けなくなった細胞には「アポトーシス」という自滅プログラムが用意されていますが、そのアポトーシスにも酵素は関わっています。

 

したがって、新陳代謝をよくするには、普段から潜在酵素の消耗を避け、それと同時に体内の酵素を、加熱されていない生の食べ物や酵素サプリメントから補っていくことが大切なのです。

 

新陳代謝が良くなればなるほど、体調が改善され、エネルギーに満ち溢れた元気な生活を送れるようになり、また、病気を防ぐための免疫力も向上していきます。

新陳代謝をよくする酵素の働き