酵素でアトピー改善

体内の酵素を増やすことはアトピーの改善に効果的です。

 

なぜなら体内の酵素が増えると、血液の汚れがなくなることで細胞の新陳代謝が活性化され、新しい皮膚が作られやすくなるからです。そのため酵素によってアトピーが治ることは十分考えられます。

 

アトピー性皮膚炎の発症にはストレスや食べ物、細菌、ダニ、リノール酸やトランス脂肪酸といった油脂など様々な原因が考えられていますが、基本的にはからだに溜まった汚れや毒素が、腸から血液へと運ばれ、皮膚を通して症状として現れていると考えられます。

 

そのため、アトピー性皮膚炎を治していくためには、早食いや食べ過ぎ、食品添加物や砂糖などが大量に含まれた食べ物など、酵素を消耗させる食生活を避けると共に、酵素の働きを助けてくれるビタミン類やミネラル類を十分摂ることが必要になります。

 

そのように酵素を意識し、日頃の食生活を気をつけると共に栄養バランスに気をつけることは、アトピー性皮膚炎の改善に直結します。

 

 

それに加えて、時々、酵素ドリンクなどを利用した断食(ファスティング)を行うことにより、体内に溜まった毒素を排泄(デトックス)したり、血液をきれいにしたりすることも、アトピー性皮膚炎を治していくためには必要不可欠です。

 

アトピー性皮膚炎を自分の力で治した方に共通するのは、普段の食生活に気をつけると共に、運動や半身入浴によるデトックスを毎日の生活習慣にとりいれている点です。

 

したがって、アトピー性皮膚炎を改善するために大切なことは、デトックスに重点を置くことであり、体内の酵素を消耗しないよう、少食を心がけることも、デトックスにつながっていきます。

 

 

ちなみにアトピー性皮膚炎アレルギーの一種であると考えられているため、腸内環境の悪化によって腸管に存在している免疫細胞のバランスが崩れていることで、アレルギー反応が皮膚に起こってくるとされています。

 

また、リーキーガット症候群腸管癖浸漏症候群)も、アトピー性皮膚炎発症と大きく関わっています。

 

この「リーキー・ガット症候群」とは、十分に分解されていないため、本来は大きすぎて小腸の腸絨毛で吸収されないはずの栄養素の分子が、血液中に取り込まれてしまうというものです。

 

 

ところで、このリーキー・ガット症候群が起きてくる原因は、小腸の腸絨毛が炎症を起こすことにより、テニスラケットのガットが緩んで広がってしまった部位が出来てしまうことにあります。

 

特に、アミノ酸レベルにまで分解されなかった未消化のタンパク質が、血液中に入り込むこと、免疫系はその未消化のタンパク質を異物と見なしてしまいます。

 

またリーキー・ガット症候群が起きてしまうと、小腸からは未消化のタンパク質以外にも、細菌やウイルスなどが体内に侵入しやすくなり、アレルギー反応による炎症が起きやすくなります。

アトピーを改善するには酵素が含まれた食生活
アトピーを改善するには酵素が含まれた野菜・果物・発酵食が中心の食生活が大切です。

アトピー性皮膚炎を改善させるには酵素を増やすことが大切

では、リーキー・ガット症候群によって、完全に分解されていない食物などが血液中に取り込まれ、アトピー性皮膚炎が引き起こされるのを防ぐためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

そのためには、まず、腸内環境を改善することが大切になってきます。特に腸内細菌の集まりである腸内フローラを改善することは、腸管のバリア機能を高めることにつながるため、アレルゲンが体内に侵入するのを防ぐことにもつながっていきます。

 

また、食物酵素を摂り入れることで出来るだけ体内の消化酵素を増やし消化の能力を活性化することも重要になってきます。

 

その理由は、体内の消化酵素が足りないと、食べ物が消化不良を起こし、腸内環境を悪化させてしまうからです。特にたんぱく質は消化不良を起こしてしまうと、大腸に停滞して腸内環境を大きく腐敗させてしまいます。

 

そのため、アトピー性皮膚炎を緩和するためには体内の酵素を増やすと共に、たんぱく質の摂り過ぎを避ける(特に動物性たんぱく質や牛乳などの乳製品)ことも必要になってきます。

食物酵素を増やすのにオススメな「新谷酵素」
こちらは食物酵素を増やすのにオススメな「新谷酵素」

酵素以外にアトピーの改善に大切なこと

 

それに加えて、日頃の食生活において消化に多くの酵素が必要になる質の悪い油や食品添加物などを減らしていくこともアトピー性皮膚炎の改善のためには大切になってきます。

 

特にアレルギーのうち、アトピー性皮膚炎に関しては、油の摂り方が非常に重要になってきます。

 

アトピー性皮膚炎のつらいかゆみの症状を緩和していくには、サラダ油に多く含まれる脂肪酸である「リノール酸」を減らし、替わりに「オメガ3脂肪酸」をバランスよく摂っていく必要があるのです。

 

このことに関しては「アトピーの改善と油の摂り方」のページをご覧ください。

 

 

そのほか、アトピー性皮膚炎の発症は口呼吸によって細菌などが体内に入りこんでしまうことも関係しています。

 

そのため、起きている間はもちろんのこと、寝ている間に無意識のうちに口呼吸をしてしまわないよう、口にテープを貼るなどの工夫も大切です。

参考文献

鶴見隆史  『「酵素」が免疫力を上げる! 病気にならない体を作る、酵素の力』 永岡書店
鶴見隆史  『酵素の謎――なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか』 祥伝社新書

ディッキー・フュラー 竹内進一郎訳 『病気を癒し、老化を防ぐ酵素の治癒力』 現代書林

上野川修一 『からだの中の外界 腸のふしぎ』 講談社

安保徹   『免疫革命』 講談社インターナショナル

光岡知足  『腸を鍛える―腸内細菌と腸内フローラ』 祥伝社

福田真嗣  『おなかの調子がよくなる本 自分でできる腸内フローラ改善法』 KKベストセラーズ

藤田紘一郎 『アレルギーの9割は腸で治る! クスリに頼らない免疫力のつくり方』 大和書房

斎藤博久  『アレルギーはなぜ起こるのか ヒトを傷つける過剰な免疫反応のしくみ』 講談社

菊池新   『なぜ皮膚はかゆくなるのか』 PHP

永田良隆  『油を断てばアトピーはここまで治る』 三笠書房

帯津良一編 『アトピーを治す大事典』 二見書房

西原克成  『アトピーが治った 5つの生活習慣を変えるときれいな肌が戻る』 たちばな出版