血液の汚れをきれいにしてアトピー改善

ここでは血液の汚れをきれいにすることがアトピー性皮膚炎の改善につながることについて述べています。

 

アトピーは血液の汚れが主に原因であるため、血液をきれいにすれば、アトピー性皮膚炎はおのずと良くなっていきます。

 

ところでアトピー性皮膚炎の原因としては、細菌やダニ、糖分、未消化のタンパク質、質の悪い油、ストレス、活性酸素、化学物質、重金属など、様々なものが挙げられていますが、何が原因かを突き止めるのはなかなか難しいため、アトピー性皮膚炎を治していくのに、特定の原因を突き止める必要はないように思われます。

 

しかしアトピー性皮膚炎が発症する原因としては、血液の汚れが挙げられるため、血液の汚れをなくし、血液をきれいにしていくことは、アトピー性皮膚炎を改善していくために必要だと考えられます。

 

つまり血液が汚れてしまうような生活習慣を改善していけば、アトピーは必ず良くなっていくのです。

 

このことに関して、腸管造血説を唱えている医学博士の森下敬一氏は『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』のなかで以下のように述べています。

 

 実は、病気や体調不良の原因は、すべて「血液」にあります。そして、そこには必ず食生活が関係しています。

 生体というものは、日々口にする食べ物から血液ができ、血液から体細胞がつくられています。このプロセスに基づけば、逆に食事を変えることで身体の細胞を活性化して病気を避けたり、病気の原因となった血液の汚れをきれいにして、治したりすることができるというわけでもあります。(森下敬一『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』p5

 

森下敬一『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』
森下敬一『血液をきれいにして病気を防ぐ、治す』

血液の汚れがアトピーを引き起こす

 

・腸の汚れ

  ↓

・血液の汚れ

  ↓

・細胞の汚れ

 

そのため、腸内環境がきれいになれば、細胞に栄養を運ぶ血液がきれいになり、そして、細胞もきれいになるのです。

 

では、日頃の食事において血液が汚れる原因は何かといえば、それは糖分やタンパク質の摂り過ぎです。

 

また、腸内環境の悪化や腸内細菌のバランスも血液の汚れに関係してきます。

 

腸内環境が悪化したり、腸内細菌のバランスが崩れてしまったりすると、腸管のバリアが弱くなり、「リーキーガット症候群」が起こることで、腸から血液に未消化のタンパク質や糖質、細菌などが流れ込みやすくなってしまうのです。

 

この「リーキーガット症候群」はアレルギーの原因になるといわれているので注意が必要です。

 

血液の汚れをなくすための食習慣とは?

 

したがって、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、糖やタンパク質、細菌などによって血液が汚れないようにする必要があります。ではどうすれば血液を汚れていないきれいな状態にすることが出来るのでしょうか?

 

血液をキレイにする方法としては以下が挙げられます。

 

  • 腸内環境をきれいにする・腸内細菌のバランスを整える
  • 食事は野菜中心にし、肉類や乳製品の摂り過ぎを控える
  • 砂糖が多く含まれたお菓子や加工食品はなるべく食べないようにする

 

食習慣を変えるというのはなかなか難しいかもしれませんが、少しでもアトピー性皮膚炎を治していくために、できるだけこの三つを実践してみてください。

 

腸内環境をきれいに整える

 

アトピー性皮膚炎を治していくためには腸内環境の改善は必要不可欠です。なぜなら血液をキレイにするのも汚すのも、腸内環境が深く関わっているからです。

 

そのため、普段から食物繊維やオリゴ糖が多く含まれた「プレバイオティクス」と呼ばれる食品や、有用菌が含まれた食品である「プロバイオティクス」、さらに納豆や漬け物など日本に伝統的に伝わる発酵食を多く摂るようにしましょう。

 

もしそのことによって腸内細菌の善玉菌が増えたり、腸内環境がキレイになったりすれば、腸管のバリア機能が強化され、血液内に余計なものが入りこみにくくなります。

 

食事は野菜中心にし、肉類や乳製品の摂り過ぎを控える

 

アトピー性皮膚炎をはじめとしたアレルギー症状には、血液内に未消化のタンパク質が入りこんでしまうことが関係しています。

 

そのため、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、タンパク質の摂り方に気をつける必要があります。

 

タンパク質というと、肉や魚などを思い浮かべる方が多いと思われますが、肉や魚などの動物性タンパク質は、体内酵素でアミノ酸レベルにまで分解するのが難しいうえ、腸内環境を悪化させたり、血液を汚したりする原因になりやすいとされています。

 

そのためタンパク質は動物性のものを控えめにし、海藻類や納豆、黒酢などの発酵食品から摂るほうが良いと思われます。

 

また牛乳などの乳製品に含まれるカゼインというタンパク質はアレルギーの原因になりやすいとされていますので、牛乳をはじめとした乳製品も、アトピーを治している間は摂るのを避けてみてください。

 

アトピーに良い食事とは、野菜や果物、海藻類、発酵食などが中心の和食です。

野菜・果物中心の食生活が血液の汚れを防ぐ
野菜・果物中心の食生活が血液の汚れを防ぐ。

砂糖が多く含まれたお菓子や加工食品はなるべく食べないようにする

 

お菓子やカップ麺などの加工食品、ファストフードには、砂糖や異性化糖、食品添加物やトランス脂肪酸など、血液を汚したり、腸内環境を悪化させたりするものが多く含まれています。

 

特に砂糖や異性化糖など、血糖値を急激に上げてしまう糖質は、アトピーを悪化させる原因になってしまいます。

 

そのため、普段からコンビニエンスストアやスーパーマーケットで加工食品を買って食べている方は、アトピーを治そうとしている間だけでも、加工食品を口にするのを止めてみてください。

 

アトピー性皮膚炎は特定の方法に頼るだけで治るわけではありません。特に30代を越えて来ると細胞の新陳代謝が衰えてくるため、皮膚の疾患を治すのにある程度の期間が必要になります。

 

そのため、アトピーを早く治したいと思っても、アトピーはすぐには治りません。

 

アトピービジネスに頼るよりも血液をきれいにする食習慣が大切

 

もし「~するだけで大人のアトピーはすぐに治る」と何かに書いてあったら、それはアトピービジネスである可能性が高いです。

 

しかし血液がきれいになるような食習慣を地道に続けていけば、着実にアトピー性皮膚炎は快方に向かっていきます。

 

また、時々でも良いので、断食(ファスティング)を行うことも、腸内細菌のバランスを整えたり、腸内環境をキレイにしてデトックスしたりするのに効果的です。

 

そのほか、医学博士の西原克成氏が述べていることですが、口呼吸を行ってしまうと、細菌が体内に入りこみやすくなるので、アトピーを治していくためには鼻呼吸を常に心がけることも大切です。

 

それに加えて、冷たい物を飲んだり食べたりすることも、腸から血液へ細菌などの侵入を許すことになると西原氏は述べていますので、冷たい物はなるべく避けた方が賢明です。

 

以上、ここまで血液の汚れをキレイにすることがアトピー性皮膚炎の改善のために大切である理由について述べてきましたが、普段から食事に気をつけたりデトックスを行ったりして血液をキレイにしていけば、細胞が元気になり、アトピー性皮膚炎は必ず改善に向かっていきます。そしてそのことに酵素は役立ってくれます。